@クロスレンチ、車積工具にあるレンチでも作業は出来ます。
Aマイナスドライバー
Bフレアーナットレンチ(10mm)フレアーナットレンチとはブレーキホースなどを緩めるときに使用するメガネレンチの一部分の切れたレンチです。
今回は普通のメガネレンチ(10mm)でも作業は行えます。
C14-17mmのメガネレンチ、車種によってサイズは違うかもしれません。
Dウォーターポンププライヤー(アンギラとも呼ばれています)
Eソケットこま(トルクレンチなどを使用しないときはなくても作業は出来ます)
Fブレーキクリーナー(車の用品店などに行くと1,000円くらいで売っています)
Gブレーキオイル排出器(画像は専用の物を使用していますが、内径が5mm程度の耐油ホースとペットボトルを使えば代わりになります(耐油ホースはホームセンター等で売っています)
Hトルクレンチ(絶対必要というわけではありません。もし用意できるならば用意してください)
Iひも(40cmくらいの長さがあればどのようなひもでもいいです)
その他にブレーキグリスを用意するとブレーキの鳴き(ブレーキを踏んだときにする音)が、少なくなります。
キャリパーのボルトは上下に2本ありますので下側のボルトを緩めて取り外します。画像はこちら
先に外したボルトのあたりを手で持って上に持ち上げます。
この時一部の車種ではパーキングブレーキケーブルが邪魔になって持ち上がらないときがありますが、この時は車内に入ってパーキングブレーキのケーブルを緩めてください。(三菱の車の一部でありました。)
持ち上げましたら、ボルトの入っていた穴にひもを結んでスプリングなどにくくってキャリパーが落ちてこないようにしておきます。
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ブレーキパッドが見えていると思いますので、手で引っ張ってパッドを取り外します。
引っ張るときは横に引っ張ると簡単に取れます。
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取り外したブレーキパッドは2枚それぞれ裏についているプレートの形状が違いますのでそれぞれがどっちについていたのかわかるようにしておいてください。
ブレーキパッドを受けている金具をマイナスドライバーなどでこじって外します。
ブリーダープラグ(ブレーキキャリパーからブレーキオイルを抜く部分のことです)を見つけてキャップを取り外します。
新しいブレーキパッドは今まで使用していたブレーキパッドよりも厚さが厚いのでピストンを押し戻す必要があります。
もと取り付けてあったようにブレーキパッドを取り付けます。
ひもを外してキャリパーを下にさげます。この時にゴムのブーツがついていますが、これを挟み込まないように注意してください。
ブレーキオイルを抜いてピストンを戻していますので、ブレーキオイルの量を確認しましょう。
作業を行うときは必ず片方づつ作業を行いましょう。
裏についているプレートを手ではがします。
このプレートを再使用する場合はプレートをブレーキクリーナー等できれいにします。
プレートにブレーキグリスを塗って新しいブレーキパッドに取り付けます。
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この金具は上下に1個づつありますので両方外しましょう。
この金具も再使用する場合はブレーキクリーナー等できれいにします。
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フレアーナットレンチ(メガネレンチ)の10mmをかけます。その後、ブレーキオイル排出器又は耐油ホースを取り付けオイルが出てきても受けられるようにします。
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ピストンにウォーターポンププライヤーをかけて戻します
この時に先ほどかけておいたフレアーナットレンチ(メガネレンチ)を少し緩めるとあまり力をかけなくても押し戻せます。
但し、ピストンを戻すのをやめると同時にレンチを締めないとブレーキオイルの中にエアーが入りますので気をつけてください。(出来るならばブレーキパッドを交換したときはブレーキオイルの交換及びエアー抜きはやったほうがいいと思います。)
後日ブレーキオイルの交換方法は紹介します。
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下がりましたらボルトを通して締め付けます。この時にトルクレンチがあれば4kgから5kgで締め付けます。車種によって締め付けトルクは違うので整備解説書などで調べておいてください。
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ブリーダープラグその他にブレーキオイルその他の汚れがついていたらブレーキクリーナーを吹きかけます。
きれいになりましたらブリーダープラグのキャップを取り付けて完了です。
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交換作業を行っている途中でわからなくなったときは、ばらしていない方のブレーキを参考にして作業を行えば必ず元通りに戻せます